法律初学者の主婦が仕事と家事をしながら独学50歳で宅建に合格するまで④

宅建
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まさかの3回目受験!リベンジマッチ!

また受けるとは思っていませんでした。ある人に会うまでは。その人は、実家の不動産の相談事に乗ってくれた行政書士さん。いただいた名刺を見ると、行政書士、宅建を始めたくさんの資格が書かれています。

「実は私、去年あと一点足りなくて宅建落ちたんですよ」
話のネタにそんなことを喋っていると、その人が言ったんです。
「もう受けないんですか?」
「いや、もう今年民法も改正されてて内容変わってるし、もういいかなと」
「いや、今年受けたら絶対受かりますよ!あと1点なんだから、受けないと勿体無いですよ。どんどん忘れちゃいますしね。」

絶対受かる??

ホントに??

その時は話半分で聞いていましたが、その後メールでも「受けた方がいいです!」と言ってくださったので、そんな気もあまりないのに「オススメの参考書とかありますか?」と聞いてみました。そしたらすぐ返事が返ってきて、色々教えてくれました。過去問を中心に勉強した方がいいこと。過去問は分野別にやった方が記憶が定着しやすいということ、おすすめ参考書など。

それが7月半ばのことでした。それからしばらく考え、「やっぱやるか!」と願書を出したのは申し込み受付最終日の7月31日。申し込みできる最後の日でした。

今年はコロナの影響で試験日が2回になること、受けなければならない理由がないのなら今年は受験を遠慮して欲しい旨がネットで発表されていました。10月と12月、どちらになるかは受験者数次第で、どちらかを選ぶことはできないとのこと。10月であればあと3ヶ月半、12月であれば約半年くらいの時間があります。

申し込み後すぐに行政書士さんが教えてくれた問題集をポチり、3回目の試験勉強が始まりました。

教えていただいたのはコレ!

「出る順宅建士 ウォーク問過去問題集」。

「権利関係」「宅建業法」「法令上の制限・税・その他」と分野別に3冊になっていて、選りすぐった重要な過去問だけが掲載された問題集です。

勧めてくれた理由が、例えば「相続」なら「相続」、「35条書面」なら「35条書面」だけで章が構成され、過去問がまとまっていること。この方が絶対覚えやすい!のだそうです。

前回も前々回も、過去問をやりこむことができなかったのが敗因で、今回こそは徹底的に過去問をやろう!と考えていた私の思惑にぴったりすぎる。

結局、受験は10月となり受験票が届きました。

今回やったこと

●過去問をたくさんやる

分野ごとにまとめられた過去問の問題集は、重要点を覚えるのにとても役立ちました。

多少わからないところも、とりあえず問題を解いてみて、そこで回答を見ながら調べながら覚えていく、というやり方で取り組みました。

●Youtubeで学ぶ

今までもyoutubeは学習に利用していましたが、難しい法律問題をわかりやすく簡潔に教えてくれる二人のユーチューバーの登場のおかげで、すっごく楽しく勉強することができました。

「棚田行政書士の不動産大学」

元不動産のトップセールスマンが、独学で宅建取得を目指す人のために開設してくれたチャンネル。「仕事したり子育てしたりしながら資格取得を目指す人を応援したい」と、知識と経験を惜しみなく伝授してくれます。特に法律初学者にわかりやすい民法の話や、「歌って覚える」シリーズは必見!試験1週間前からこの覚え歌をヘビロテしたおかげで、確実に2~3点プラスできました!

「わかりやすさNo.1の宅建講座【ゆーき大学】」

弁護士資格を持つ「ユーキ先生」が宅建試験の効率的な攻略法を教えてくれるチャンネル。各単元の要点をビシッとわかりやすくまとめてくれていて、これがすごい!「神ノート」という教材も人気みたいです。問題を解いていて「ここがイマイチ理解できないな~」というところはまずユーキ先生の動画で要点を確認して、それから問題を解くとスッと解けました!

あまりにわかりやすいレジュメなので購入しようかどうか、最後まで迷いました。

でも‥主婦なんでw 

●大量記憶法

棚田行政書士が動画の中でお勧めしていた「大量記憶法」を使い、問題集を単元ごとに繰り返しやっていきました。全ての問題をやり方通り繰り返すことはできなかったけど、記憶の定着に役立ったと思います。あと、繰り返すことで問題を読むのが早くなった!

●予想問題集

模試などは今まで受けたこともないのですが、今回は市販の予想模試問題集も直前に購入しました。

「みんなが欲しかった!宅建士の直前予想問題集」

3回分の模試と、丁寧な回答、そして要点をまとめた「おさらいブック」が入っています。おさらいブックは取り外せるので、試験の日も持って行きました。ほんと、色々工夫がされてますよね。宅建はメジャーな資格試験なので、参考書も問題集も種類が多く、本屋さんにいくと「これも買っとこうかな?」と迷ってしまいます。まあ、あまりあれこれ手を出すのも良くないなと思い‥1冊だけにしておきました。

予想問題は3回とも40点前後でした。これも2回ずつやって準備完了‥したんだろうか?今回は前回とは違う意味でドキドキします。「受かるかもしれないからミスできない!」という緊張感。だって試験は何が起こるかわかりません‥前日はいつになくナーバスになりました。

試験当日やったこと

いよいよ試験です。今年はいつもと違う環境と条件で試験が行われます。まず、37.5度以上の熱を出したら会場には入れてもらえません。会場入り口で検温し、熱がないのを確認できたら入室。「熱出たらどうしよう」と、その日までビクビクしながら暮らしていたのでまず第一関門クリアw

会場は窓が開けっ放しだろうという情報もありました。換気された会場が寒かったら困るのでコート持参、一応靴に入れるカイロ持参(←寒がり)。でも、会場に入るなり半袖Tシャツの人が見えてホッとしました。いや半袖は寒いけどね。

ソーシャルディスタンスを保つため、席はゆとりを持って配置してありました。去年は狭くてゆとりがなかったので、ゆったり座れてすごく良い!

今回は問題を解くにあたり、やり方を変えました。

●1問目から解かない

問26の宅建業法から解く→最後までいったら次は法令上の制限を解く→最後に民法の問題をやる!時間がかかる&難しい民法を後回しにすることで確実に点を取れる宅建業法を落とさない、というやり方。模試からずっとこのやり方でやっていたのでスムーズにできました。

●読む必要のない選択肢は飛ばす

最初の選択肢が正解だと確信できたら、残りの選択肢を読まない。きちんと正解がわかっていないとできないけど、これをすることで回答のスピードが上がり、最後に10分時間が余ったことでもう一度答案を見直しすることができました。

今回こそ!その結果

今回は落ち着いて取り組むことができたので、それだけでもう大満足でした。
自己採点は‥39点。これはイケたでしょ!そう思っていたら‥その後出るわ出るわの高い合格点予想。40点なんて予想も出てきて、ビビりましたね~。

結局またネットを検索する毎日に笑 やっぱり合格発表まで不安でした。

そして12月2日、ついについに!!
自分の受験番号を見つけることができました~!

合格です!!

今回の合格点は38点。これまでで最も高い点数となりました。これは、みんなかなり勉強して試験に臨んだということ。コロナ渦で、自宅にいる時間が多くなったせいもあるかもしれませんね。
今まで「7割取れば受かる」と言われていた宅建試験ですが、これから8割取らなきゃいけない時代がくるかも‥という話も出ていましたね。

合格発表は会社のPCで見ていたため、早速その後合格祝いランチをしてくれました笑

それから数日して合格証書が届き、すぐに登録実務者講習に申し込み。今月受講予定です。いやいや、時間かかりましたね。


youtubeの学習は、ほんっとタメになりました!この二人がもし前回受験の時から動画を配信していたら、その年で絶対受かってたなあ‥とマジで思います。今年の合格点に影響を与えたお二人ではないかと。

もし住所がわかるならお礼の品を送りたいところです。そしてもし住んでいる方角がわかるなら、足を向けて寝られません。

ここを見ることはないと思いますが、心からお礼申し上げます。ありがとうございました!

あ、ところで民法改正の件についてですが‥そもそもそんなにきっちり覚えていなかったので問題ありませんでした笑 

合格して、思うこと

それは「やっぱり、過去問、大事だった!」ということです。

  • 多くの過去問を解くことで独特の言い回しや出題傾向に慣れる
  • たくさんの問題を解くことで、問題〜回答までのスピードを早める
  • 時間配分など、本番を想定したトレーニングができる

でもそれにはやっぱり、基本も理解できてないと難しいんですよね。いきなり過去問から入るのもやっぱり乱暴‥だから、いかに基本を効率よく理解していくかが大事だと思います。

私は法律初学者だったので、民法に、そして法律独特の言い回しに慣れるまで相当の時間を要してしまいました。でも宅建に必要な法律の知識はそんなに多くはありません。ここにどれだけウエイトをかけるか、必要ないことを省けるか。ここが合格するための大きなポイントではないのかな、と思います。

働きながら、家事をしながら資格試験に挑んだ私ですが、さらに育児中の方や、残業多い方など私以上に忙しい生活の中で時間を工面しながら試験勉強している人は多いと思います。

ほんっとに、受けるだけで「えらい!」と思います。

何かを変えたい、前進したいという気持ち、うまく形になりますように。
私もこの経験を生かし、新たな資格に挑戦したいと目論んでいます!

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