法律初学者の主婦が仕事と家事をしながら独学50歳で宅建に合格するまで②

宅建
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最初に私のお話を少し。

  • 今年50歳になった兼業主婦。
  • 夫婦二人暮らし(大学生の息子あり、一人暮らし中)
  • 法律の知識は全くなく、不動産の仕事に携わった経験もなし
  • 月~金のフルタイムで働いています

スポーツを長年やっていた息子のサポートも終了し、子育ても一段落。仕事はしているものの、「さて、これから何していこうか?」と思っていました。

仕事は建築業界(事務職)なので、まあまあ不動産業界と近いかも?というところでしょうか。もともと、住まいにすごく興味があったんです。

だから物件を見に行くの大好き、施工現場を見るのも好き、間取り図だっていつまででも眺めてられる笑なのでいろんな現場に(作業する人ではないけれど)顔を出し、作業を除き、いろんなことに首を突っ込んでおりました。そうすると、あちらこちらでいろんな問題が起きていることを知る事となります。

「身寄りのない親戚が亡くなったので私がマンションを処分しようと思ったんだけど相続人全てに了承を得ないとならないっていうの!黙っていても管理費や修繕積立金は毎月発生してるし、管理組合はそれを私に払えっていうのよ!」と困っている人がいたり、

「うちが下水工事をしなきゃならなくなったのは隣の塀がだんだんうちの方に傾いてきたせいなんだから隣は一部工事代金を負担するべき!」と怒ってる人がいたり。

そのたび「これって法律的にはどうなんだろう?」と調べていました。民法で隣地との境界線の問題はどうなっているのか、妻や子供がいない人が亡くなったら一体財産を相続するのは誰なのか‥

こんな風に法律に触れていくうちに、「こういうこと、きちんと知ってたらすぐにお客様にアドバイスできるなあ」と思うようになったんです。はい、これがきっかけ。

宅建、という資格は昔から何となく知ってました。不動産屋さんには必ずこの資格を持っている人がいないといけないんだよね?だから持っていると重宝されるんだよね?くらいな認識。

私の若い頃は「ちょっと勉強すれば簡単に取れる資格だよ」なんて声もよく聞かれました。

よし、受けてみようじゃないか。そう思ったのは5月か、6月くらいだったでしょうか。とりあえず「宅建 試験日」と検索してみます。へー10月なんだ。間に合うかなあ。

一度目の受験。

勉強は最初から独学でするつもりでした。そんな私が最初に選んだテキストは‥

マンガでした笑

マンガなら難しいこともわかりやすく、親しみやすく書いてあるだろう!とりあえずこれを読破することから始めよう!と思ったのでした。

でもこれが‥わかりやすくとは言っても法律は法律。マンガ以外の解説ページは「全く内容が頭に入ってこない!」抵当権と根抵当権、付従性だの付随性だの‥聞きなれない言葉のオンパレードに序盤から苦戦を強いられます。

今思えば、難しいとこは飛ばしちゃうべきだったんですよね。わかりそうなとこ、覚えやすそうなところから取り組むべきだった。でも、几帳面なんでしょうか私笑 一からきっちり読んでいった笑笑 だから引っかかりまくってなかなか読み進められない。何とか読み終えたものの、たっぷり1ヶ月以上かかってしまいました。

最初に受けた年はまだ子供が高校生で、お弁当だの、部活の応援だの、いろいろしてたし、仕事も忙しくて勉強時間もあまり取れてなかったというのもありました。何より40代後半、急に学習習慣はつきません!

その後もまだまだ民法を理解しようとこだわり、時間をかけ続ける私‥今振り返ると「勉強の仕方」って資格試験に一番大事な要素なんだなと思います。

ご存知のことと思いますが、宅建の試験問題は4つの分野から成っています。

  • 権利関係(民法)
  • 法令上の制限
  • 税金その他
  • 宅建業法

試験問題もこの順になってますし、テキストもこの順になっていたりします。なので「この順に勉強してしまう」って人、多いんじゃないかな‥私みたいに。そしてもれなく権利関係につまづきます。だって難しいんだもん。

勉強し始める前に「勉強の仕方」について勉強するべきだった。ほんとアホや。

当然ながら理解しきれないまま民法の勉強を終え、もう残り時間は1ヶ月ほど。急いで法令上の制限についてテキストを読むも‥「これ、ちゃんと暗記しないと解けないやつじゃん!」

すっかり自信を無くしてしまい‥本来なら得点源であると言われる宅建業法もそこそこにしか勉強できず‥過去問を解くなんてまだまだ先の話!っていう状態で試験日となりました。

準備不足なまま迎えた受験日

テキストは最後まで終わっていません。過去問もほぼ手をつけていません。それでもなんとなく「ラッキーで受かるんじゃないか」とどこかで思うお気楽な私w
会場へ入ってからも「へー、意外と高齢の人が多いな」とか「この人のテキスト、付箋の数が半端ない!すっごい勉強してるんだなー」とか周りを観察する余裕ぶり。もう、開き直ってます。ここまで来たらなるようにしかなりません。

もちろん結果は惨敗。自己採点20点代。しかも初めて通して50問を解いてみて思ったのが「全然時間が足りない!」ってこと。問題を読むのが遅い!理解するまでのスピードが遅い!

この時、試験は1問目から順に解いてました。これも実は敗因‥後半に時間がまわせなかった!

そんなひどい状態の1年目でしたが‥気づいたことが一つ。

民法の点数が、けっこう取れてたんです。わからないなりに「誰が一番かわいそうか?」そればっかり考えて選択肢を選んでたのが功を奏したのかも。

とっつきにくくて、苦手だと思っていた民法に、少しポジティブな感情が芽生えました。

一度目の試験を受けて思ったこと

「簡単なんて誰が言った?」
ええ、すっかり騙されました。その言葉に。
ちょっと勉強して、ちゃちゃっと7割取って合格できるって。

責任者出てこい。きちんと説明してよ。

それは「法律を学んだ経験がある人」か「資格試験に親しんでいる人」の話じゃないですか~~~!

確かに簡単ですよ、弁護士試験に比べれば。
一級建築士よりも優しい試験なんでしょう、確かに。
「相対的に優しい」ことはわかっていたけど、ちゃんと勉強しないと受からない。
「私には、難しかった」これが感想でした。

合格発表の日を待たず、その日からすっかり宅建については忘れてしまいました‥

次の年は、受験をしませんでした。もう受けることないと思っていたのに‥その翌年、受験することになります。

「2020年に民法大改正があるから、今回は改正前最後のチャンス!」
その言葉に踊らされ‥笑

次に続きます。

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