法律初学者の主婦が仕事と家事をしながら独学50歳で宅建に合格するまで③

宅建
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2回目の受験

「今回受けてダメだったらもうやめる!」そう周囲に言いながら、2度目の受験申し込みをしました。

民法大改正後はせっかく覚えた法律が変わっちゃって、一から覚え直しになる‥だったら今回が最後のチャンス‥そんなイメージが私を動かし、再び勉強を開始することとなりました。実際一から覚え直しなんて、そんなことはなかったんですけどねw 妄想ですね。

今回も、独学です。自分でテキストを選び、勉強を始めます。だいたい3ヶ月前スタート。

学校に通ったり、お金を出して沢山ある「宅建塾」のような所にサポートしてもらうという方法もありました。でも、どちらもやりませんでした。

主婦なんで。お金をかけるのが惜しかったんです。

今思えば、ここで課金していたらちゃんと受かってたと思います。宅建受験のエキスパート達にかかれば、試験に出る重要点も引っ掛け問題を解くテクニックもきっちり教わることができます。あとはちゃんと勉強すればですが‥

独学のデメリット

独学のデメリットの一つは「出ないところまで一生懸命勉強してしまうこと」ではないでしょうか。

わからないことを突き詰めていくと余計な知識までどんどん蓄えていってしまう。ついついネットで調べて、掘り下げて学んでしまう。

そして、優先すべき順位がわからなくなる。
覚えることが多すぎるので、余計な情報は削ぎ落としていかないといけないんですよね。

でも、やっぱり理解してから先に進みたい。わからないままにしておくのはなんかムズムズする。そんな感じでやっぱり2年目も基本はテキストを読んで理解してちょろっと問題解いて‥みたいなやり方でやってました。

今回はいろんなサイトを読んで、評判の良かったテキストを選びました。

「みんなが欲しかった宅建士の教科書」

カラフルで見やすい、イラストが程よく入って親しみやすい。
重要点、覚えなければいけないポイントをギュッとまとめた感じです。
しかも、分野ごとに取り外せて、持ち運べるタイプの本なんです。
これをサッとカバンから取り出して、時間がある時に読んでいました。

さて。今回その他にやったこと。

●単語帳の利用

懐かしの単語帳を100均で買ってきて、覚えなければいけない数字、何回やっても間違えてしまうポイントを書いて暇なときに見ていました。建築基準法、都市計画法、固定資産税に区分所有法‥覚えることがたくさんあるんです。2冊くらい作って持ち歩いてました。

●一問一答アプリ

これもちょこっと時間があるとき、乗り物に乗っている間など隙間時間で勉強できて便利。

検索するといろんなアプリが出てきて、しかも無料で使えるものも多く、「さすが毎年20万人以上が受ける資格試験だなあ」と。私は「スタケン」というアプリをダウンロードして使っていました。

●キッチンで勉強

ご飯を作る時間を勉強に当てよう。そう思い、覚えたいことをプリントアウトしてキッチンに貼りました。フライパンで炒め物をしながら、ブツブツ。鍋をかき混ぜながら、ブツブツ。

一人でつぶやきながら記憶して。ちなみに最後まで貼ってあったのは「農地法」でした笑

そんなアイデアを織り交ぜながら勉強していくうちに気が付きました。
「やばい、範囲広すぎて終わらない‥」

はい、学生時代のテスト前のアレです。勉強範囲、広すぎやろ。

そろそろ過去問にがっつり取り組まないとならないのに、またしても几帳面な悪いクセ、「テキストを最後まで読みたい!」が出てインプット中心の勉強法。過去問に取り組むのは週末のみ、という状態に。twitterをのぞいてみると、みんな過去問10年分を何周もしてる。まずい。

週末に解いてみた過去問の点数はだいたい30~33点くらいでした。

もちろん何周もするなんて時間はなく‥通しで解いたのは4年か5年分くらいだったかな。

「なんとかなるかも!」という気持ちと「これは間に合わないかも」という気持ちのせめぎ合い。不安な精神状態で挑んだ試験当日。

2度目の試験当日。

明らかな勉強不足だった前回と違い、今回は3ヶ月頑張りました。でも自分の中に渦巻く「ギリギリ」感。めちゃめちゃ緊張しています。試験会場もなんか狭くて、落ち着かない。そんな中、ギリギリまで問題集を開き、重要ポイントを確認します。

今回は「しっかり問題を読んで、ケアレスミスをなくそう」ということを念頭に置き、試験問題を開きました。落ち着いて、ゆっくり読んで、意味を理解して‥

そうやってじっくり1問目から問題を読んでいくと、何が起きるか!?
そうです、「時間が足りなくなる」のです!

私ほんと試験に向いてない‥今これを書いててそう思います。

またしても、時間が足りなくなりました。
宅建業法に入る頃には、もう残り30分を切っています。得点源なのに。

大急ぎで取り掛かるも、この年は数量問題(正解または不正解の数を答える問題)が多く、どの選択肢もきっちり読んで判断しないと正解できません。

本当に最後の1秒まで時間を使い切って、試験終了。疲労困憊です。

会場を出ると、すぐに近くのカフェに入り、スマホとにらめっこしながら解答速報を待ちます。

1時間もすると、ポツリポツリと解答欄が埋まり始めます。「おお、合ってる」「間違ってる‥」一人ドキドキしながら正解の数を数えます。しかしすぐ答えがわかる試験って面白いですね。

そこで出た数字。34点。うわあ、微妙じゃないか‥?

宅建の合格点は「毎年違う」んです。かつては合格点というものが決まっていたそうですが、平成に入ってから「合格率」を一定に保つため、その年の状況に合わせて合格点が決まることとなったのだそうです。だから難易度が上がっていったのだとか!

解答はすぐ出るのに、合格点は合格発表の日までわからない‥

こ、これは辛い‥

ちなみに前年度の合格点は37点(これは高すぎると言われてた)、前前年度は35点。平成28年も29年も合格点は35点‥きゃーどうしましょう。これはまさかの1点足りない?

受験者数もとびきり多い資格ですから、1点足りなくて不合格になる人の数も1万人以上はいるでしょう‥その中の一人になってしまうのか!?

その日から、ネットを検索しまくる日々が始まります。

試験が終わると、いろんな資格の学校が「合格予想点」を発表します。そのまとめサイトをついつい毎日のぞいてしまうんですよね~。自分の点数を合格予想点にあげているところもチラホラあり‥「なんとかこの点数でお願いします!」と祈るような気持ち。

10月20日の試験から、合格発表の12月4日まで。ずっとそんなモヤモヤした気持ちが続いてました。この期間は嫌だったなあ。とはいえ試験が終わり、晴れ晴れとした気分ではありましたが。

緊迫の合格発表!

さて、いよいよ合格発表の日。今回は「もしかしたら」ということもあるので笑
会社のパソコンで合格発表を確認します。ええと、私の受験番号は‥ない!

ない‥( ;∀;)

令和元年の合格点は35点でした。つまり1点足りなかった!これなら20点代の方がスッキリ諦めもついた‥辛いですね。

全国に1万人以上いるであろう「一点足りなかった」組で残念会を開きたい!
やけ酒を一緒に飲み交わしたい!
誰かいませんか~!?

残念だけど頑張ったね。よしよし。とならないのが試験です。一点足りなくても10点足りなくても、合格にはならないのです。

悔しい!もう知らん!

またしてもその日から、宅建のことはすっかり忘れ日常に戻った私‥結構がんばったので、辛かったですね。

さらに私の悔しさに拍車をかけたのが、子供の友達(法学部の学生)が一発合格したこと。SNSに上がった合格のお知らせを見て「負けた‥」と思った毋でした。

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